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シュタイナー著の『普遍人閒學』の講義(午前)と、ことばの語り方を學ぶ言語造形(午後)のクラスを始めます。
月に一囘ですが、昼ご飯を共にしながら、午前から午後にかけてのクラスです。
午前は、『普遍人閒學』の序文から始めて一冊の本を解きほぐし、語り終える予定です。
午後は、ひとりひとり物語を選んでいただき、その物語を素語りで芸術的に語ることができるやう、稽古していきます。
新しく、この春から、シュタイナー教育の礎を共に學んでいきませんか。
次のページもご参照ください。
・「美を求めるこころ」(blog 記事)
・「根底としての国語教育」(blog 記事)
●日程
毎月 第三 日曜日
●講師
諏訪耕志 (言語造形家)
●時間
10:00 ~ 12:30 『普遍人間学』講義
13:30 ~ 15:30 言語造形
●参加費
初回のみ体験参加 6,500円
次回以降4回連続 22,000円
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精巧堂出版の 鈴木一博訳『普遍人間学』 を使ひます。
●会場
「ことばの家」帝塚山教室
●お申し込み・お問い合わせ
「ことばの家」
シュタイナーによるこの『普遍人閒學』は、シュタイナー教育を志す人に向けての基本著書として、昔から定番中の定番として舉げられてゐるものです。
しかし、よく言はれてゐることですが、「難しい」。
さう、難しいのです。
なぜならば、世界初のシュタイナー學校を開校する直前に、アントロポゾフィーを學んで十何年經た、筋金入りのアントロポゾーフばかり十數人を集めて、シュタイナーが渾身の念ひをもつて語つた講義録だからです。
でも、だからこそ、その講義の内容は、幾たび讀んでも汲みつくすことができないほど、味はひ深いものです。
そこには、教育の仕事に於る本質的な事、そして實用的なことが述べられてゐますが、その實用とは精神の世界のことであり、實用にあたつての動作を教へるものではなく、あらゆる突發的な出來事に臨んでも驚かない志を教へます。
そこには、人と云ふものがどのやうな存在なのかと云ふことに對する、深くて確かな洞察があるからなのです。
何度も何度も讀書を繰り返すことによつて、その洞察、見識を確かに手の内にし、更に深めていくのです。
さう云ふ、「讀書百遍意自ずから通ず 」と云ふ學びを始めてみませんか。
そして、言語造形を通して、自分自身の身をもつて、全身を使つて、ことばを語ること、ことばを聽くことを、繰り返し繰り返し習つていきます。
「ことば」は、人の内側と外側とをつなぐ、大切な「精神のあらはれ」です。
その人が話すことばとその人自身とが繋がつてゐること。
そのことは、教育にとつて、何よりも大事なことです。
内と外をつなぐ練習を繰り返しすることで、わたしたち自身が、教育と云ふ藝術に習熟していくことができるのです。
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